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「阿部雅紀」と金 紅麹告発医師について調べてみた

日本大学医学部附属板橋病院 阿部雅紀医師

紅麹を使ったコレステヘルプが腎障害を起こすと話題になった小林製薬。

創業家社長が辞任にまで追い込まれましたが、その問題提起を行った医師について調べてみました。

どのような人物だったのか見てみましょう!

目次

紅麹告発医師 阿部雅紀 医師歴

1997年 日本大学医学部卒業

2003年 社会保険横浜中央病院

2007年 日本大学医学部腎臓高血圧内分泌内科助教

2007年 日本大学医学部附属練馬光が丘病院透析室長

2014年 日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野准教授

2016年 現職、日本大学医学部附属内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野主任教授・学務担当

日本内科学会認定内科医・総合内科専門医

日本腎臓学会専門医・指導医

日本透析学会専門医・指導医

日本循環器学会専門医

日本急性血液浄化学会認定指導者

難病指定医

厚生労働省指定臨床研修指導医

東京DMAT隊員

(2018年10月発行 AKI急性腎障害治療の実際より)

阿部雅紀医師 製薬会社から多額の現金を受け取っていた

医師が講演や研究をする際、製薬会社からお金を受け取っています。

阿部雅紀医師はどれくらいの金額を受け取っているのでしょうか。

特定非営利活動法人「医療ガバナンス研究所」(NPO)に医師の金銭授受について記載がありました。

製薬会社17社から、103件・総額1515万2024円の金銭授受があったようです。

大半が講演会の講師謝礼金で89件・1382万6771円でした。

原稿執筆や監修料として5件・69万7686円、コンサルティング等の業務委託費が9件・62万7567円の授受が確認されています。

NPO法人医療ガバナンス研究所

代表:上 昌広 (Kami Masahiro)1968年10月3日 (年齢 55歳)兵庫県生まれ。灘中高卒業、東大医学部、東大医学系研究科・医学部(1999年卒業)

設立年月日:2016年1月15日

定款に記載された目的:この法人は、広く一般市民を対象として、医療と社会の間に生じる諸問題をガバナンスという視点から解決し、市民の医療生活の向上に寄与するとともに、啓発活動を行っていくことを目的とする。

阿部雅紀医師は正義の告発者か?

阿部雅紀医師は、他の医師の平均よりも、非常に多くの製薬会社から多額の金銭を受け取っていたようです。

前述の医療ガバナンス研究所のグラフからもその異常さが突出しています。

紅麹問題では小林製薬に最初に問題提起をしに行った正義のアベとして取り上げられていた阿部雅紀医師。

機能性表示食品制度:2015年4月安倍晋三首相の成長戦略の第三弾として企業の責任で食品の健康効果を謳えるとした規制改革。特保は中小企業にとって国の審査や消費者庁のマークの有無など参入障壁が高く費用も高額だったため新たな制度として注目された。

のちに紅麹問題で左翼系メディアなどから安倍政権が進めた機能性表示食品制度が健康被害を引き起こしたとして安倍晋三首相を悪のアベ、問題提起をした阿部雅紀医師を正義のアベと比較した記事がありました。

名古屋大学特任教授で総合内科専門医の柴田玲医師は「紅麹自体が悪者というわけでは決してない。

紅麹菌は穀物を発酵させて作られるもので、中国や台湾、日本では薬膳や漢方薬として使用している。

また、医薬品としてコレステロールを下げる薬の成分と同じロバスタチンという成分が紅麹の中に含まれている。

健康食品として使っているものに加え、着色料などたくさんの分野で出荷されているものだ。」と話しています。

EUでは紅麹由来の健康食品の健康被害が報告されており、その物質シトリニンの基準値が2014年3月7日に設定されています。

今回、小林製薬の分析ではシトリニンは検出されておらず、シトリニンとは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」と発表しています。

今振り返ってみると紅麹に含まれていた有害物質は外部から持ち込まれた可能性が当初から指摘されており、青かび由来のプベルル酸以外の物質については、現在も調査が続いています。

阿部雅紀医師は腎臓専門医なので腎臓関連の講演などを依頼され上記の製薬会社から多額の謝礼を受け取っていました。

これだけの金銭授受を目の当たりにすると、少なからず何か関係があったのでは?と思います。

製薬会社としては紅麹で薬を飲まなくて良いとなれば莫大な金をかけて開発した新薬が売れず、商売あがったりです。

ちなみに紅麹由来のロバスタチンが含まれる薬を販売している製薬会社は以下の通りです。

先発薬 アストラゼネカ(イギリス)

商品名:クレストール錠 

発売日:2005年4月27日

※先発薬は最初に開発・承認・発売された医薬品のことで新薬とも呼ばれます。新薬を開発したメーカーは特許権が与えられ20年〜25年の特許期間中その薬を独占的に製造・販売することができます。

日本の塩野義製薬がアストラゼネカと共同販売していましたが、2023年6月に諸般の事情により販売を中止する案内が発表されました。

現在はアストラゼネカのみがクレストール(先発錠)の販売を継続しています。

まとめ

阿部雅紀医師の問題提起に事を発した紅麹問題。

阿部雅紀医師はアストラゼネカから100万円弱の金銭を受け取っていました。

告発者と製薬会社の利害が一致しているとどうも怪しく感じてしまいますね。

プベルル酸以外の物質もまだ見つかっていませんし、混入経路も未だ解明されていません。

秋ごろに他の物質の結果が出るということも言われていたので、引き続き注目していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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