タレントで歯科医師の黒神大和こと小山大貴医師が診療報酬詐欺で逮捕されました。
医療費が増大し国の財政を圧迫している状況で、このような医療関係者による診療報酬詐欺が問題となっています。
詐欺事件の概要
今回の詐欺事件は、外国人留学生を集め、その保険証を悪用して自治体から診療報酬を騙し取るレセプト詐欺と呼ばれるものでした。
主犯の日本人と外国人の7人がこの事件で逮捕されています。
埼玉県志木市の土木会社役員の藤原勇気(43)、歯科医師の大石旭(61)、歯科医師の小山大貴(34)、外国人派遣団体職員の水谷旭宏(35)、千葉県松戸市の元歯科医療機器販売会社代表取締役の宮下淳(52)、愛知県の日本語学校元職員、他1人の計7人です。
7人は、2023年6月に小山大貴容疑者の名古屋市西区にある歯科医院でネパール人留学生62人を診療したという嘘のレセプト(診療報酬明細書)を作成し、国民健康保険団体(自治体)に提出し、名古屋市など11の市町から診療報酬約287万円を騙し取りました。
藤原勇気、大石旭、小山大貴、水谷旭宏の4容疑者は、2024年9〜10月にも東京江戸川区の歯科医院で同様に外国人留学生を集めて診察したように装い診療報酬を騙し取った詐欺容疑で逮捕・起訴されています。
藤原勇気容疑者たちは、愛知県内で「外国人派遣業」を営んでいた水谷旭宏容疑者に、「無料で歯科検診ができるので日本語学校の生徒を集めてほしい。」と依頼。
水谷旭宏容疑者が、日本語学校元職員の外国人容疑者らにネパール人留学生を集めるよう依頼。
日本語学校に通う外国人留学生を集めてもらい、検診場所である歯科医院を歯科医師である小山大貴容疑者と大石旭容疑者に設立してもらい、役割分担していたようです。
宮下淳容疑者は、詐欺の舞台となることを知りながら、両歯科医院の開設に関わり、外国人容疑者は勤務先の日本語学校で留学生を集める役割を担っていました。
また、小山大貴容疑者はサンミュージックプロダクション所属のタレントとして「黒神大和」として美容情報や整形に関する情報発信をしていました。
今回の逮捕により所属事務所のサンミュージックの声明
1月16日付で所属事務所のサンミュージックが声明を出しました。
弊社と業務提携を行っておりましたタレントの黒神大和が、詐欺の疑いで逮捕されたことについて、関係各所の皆様、ファンの皆様にご心配をおかけしておりますことを、改めてお詫び申し上げます。
現在報道されている内容等、全ての事実関係を確認中であります。
このような事態となりましたことは誠に遺憾であり、この度の件でご迷惑をお掛けしている全ての皆様に心よりお詫び申し上げます。

なお、黒神大和氏のXの最終更新は1月13日(成人の日)でした。

黒神大和とは?
黒神大和こと逮捕された小山大貴歯科医師のXより

本名:小山大貴
生年月日:1990年12月3日(2025年1月17日現在34歳)
身長:176cm(9cm整形したので元167cm)
血液型:A型
所属:サンミュージックプロダクション
特技:美容医療や骨延長について熱く語ること
小山大貴歯科医師の経歴
小山大貴歯科医師ですが、Xでご実家からコロナ禍に長白衣とマスクを送ってもらった投稿から、ご実家も医療関係の可能性があります。
現住所は逮捕報道から大阪市西区であることがわかっています。
しかし、出身校や学歴などは出てきませんでした。
どこ出身かわからない謎に包まれた人物のようですね!
小山大貴医師の歯科医院はどこ?
次に開業歯科医なのか、勤務歯科医なのかを調べてみました。
こちらは同姓同名の歯科医師の可能性もありますが…
調べてみるとちょっと面白いことになりました!!
↓↓↓

こちらのサイトではあやめ歯科の医師名が「小山大貴」とあります。
他のサイトではこのように記載されていました。

住所と電話番号が同じなので同じあやめ歯科だと確認できます。
そしてこのあやめ歯科と同じ場所に
なんと
もう一つ歯科医院があったのです。
その名も「くるみ歯科」

同じ住所に2つの歯科医院があるなんてビックリです‼️
電話番号は違うようなのですが、どちらも営業時間表記もなく口コミもない状態ですが、検索は定期的にされているようです。

ちなみにくるみ歯科の医師は小山大貴氏ではありませんでした。

どちらもホームページがなく、同じ住所で歯科医院登録されていました。
疑惑の歯科医師が行政処分
そしてなんと、この「くるみ歯科」の歯科医師が診療報酬詐欺で行政処分されていました‼️
令 和 6 年 6 月 2 7 日
関 東 信 越 厚 生 局
元保険医療機関及び保険医の行政処分等について
令和6年6月 19日、関東信越地方社会保険医療協議会に「元保険医療機関の指定の取消
相当」及び「保険医の登録の取消」について意見伺及び諮問した結果、これらを妥当とす
る建議及び答申がありました。
これを受け、関東信越厚生局長は、以下のとおり行政処分等を行いましたのでお知らせ
します。
【行政処分等の内容】
1.元保険医療機関の指定の取消相当
(1)名 称 セントラル歯科
(2)所 在 地 東京都江戸川区中央四丁目21番14号 創新ビル1階
(3)開 設 者 伊東 祐博
(4)指定取消相当年月日 令和6年6月 27日
※ 当該保険医療機関は、令和4年 10 月 31 日付けで保険医療機関の廃止をして
いることから指定の取消相当の取扱いとするものです。指定の取消相当の取扱
いとは、指定取消の行政処分と同等の取扱いをするものです。
2.保険医の登録の取消
(1)氏 名 伊東 祐博(72歳)
(2)登 録 取 消 年 月 日 令和6年6月27日
(3)根 拠 と な る 法 律 健康保険法(大正 11年法律第70号)
第81条第2号
【行政処分等に至った経緯】
保険者等から、患者等が実際には受診していないにもかかわらず、診療報酬が請求さ
れている旨の情報提供があり、不正請求が疑われた。
当該情報内容を確認する必要性があり、個別指導を実施するとして通知したところ、
個別指導を欠席し、令和4年10 月31日付けで医療機関を廃止した。
患者調査を実施したところ、診療を行っていないにもかかわらず診療報酬を不正に請
求していることが強く疑われたことから、監査要綱の第3の1及び2に該当するものと
して、令和5年7月から同年 11月まで計3日間の監査を実施したところ、度重なる監査
の通知にもかかわらず、正当な理由なく出頭せず、監査を拒否した。
【行政処分等の主な理由】
1.元保険医療機関
元開設者である伊東祐博は、監査への出頭を求められ、正当な理由なく、監査を拒
み、忌避した。
2.保険医
健康保険法等に基づく監査を実施する旨通知したが、保険医である伊東祐博歯科医
師は、正当な理由なく監査を欠席した。
このことは、健康保険法等に基づく監査について、保険医が、出頭を求められてこ
れに応ぜず、検査を拒み、忌避したものであり、保険医及び保険薬剤師の登録の取消
を定めた健康保険法第 81条に該当する。
今回逮捕された7名のうち、氏名がわからなかった他1名はこの伊東祐博歯科医師(72)だったのでしょうか。
まとめ
医療費が増大して国の財政が圧迫され、サラリーマンの給与の3分の1を税金や保険料で天引きされることが話題になっていますが、医療関係者による診療報酬詐欺が行われたことに怒りを覚えました。
財政健全のためにも診療報酬詐欺などは厳しく取り締まってもらいたいと感じました。
真面目に働く人たちの納めた税金や保険料を、詐欺のような犯罪で騙し取ることは、正直ものがバカをみる世の中になってしまいます。
皆さんはどう感じましたか?
※本記事の外国人容疑者は不起訴処分となったため、氏名は削除し、外国人容疑者と修正いたしました。
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